もしもの時に自分の身を守ってくれる海外旅行保険。
特に、学生のうちは海外旅行保険にお世話になることが多いと思います。
海外旅行に行くと環境や文化が違うだけでなく、日本の常識やルールは通りません。
いつ変な病気になるかわかりませんし、どこで事故に巻き込まれるかわかりません。
「 健康だから大丈夫 」「 慎重に旅をするから大丈夫 」と強がらないで、ぜひ海外旅行保険には加入しましょう。
今回は、学生の海外旅行保険をテーマにした記事になっています。
無保険で海外旅行に行くリスクや注意点、海外旅行保険の申し込み方法、選び方、おすすめのクレジットカードまで、幅広くお伝えしていくので、ぜひ最後までご覧ください。
1学生は海外旅行損害保険へ加入する必要があるのか?
社会人と比較すると、学生はお金がありません。
なので、学生は無保険で海外へ行ったり、LCC(格安航空)を利用したりするなど、なるべく節約しながら海外旅行をしようとします。
最近では、ゲストハウスなどにリーズナブルに宿泊することもできます。
節約しながら海外旅行をするのは、それはそれで楽しいものです。
節約旅の楽しみ方についてはこちらの記事も参考にしてください。
しかし、ちょっと待ってください!
いくら節約旅が楽しいとはいっても、海外旅行保険に加入しないのは大きなリスクがあります。
ここでは学生が無保険で海外旅行に行くリスクをお伝えしていきましょう。
学生に多い無保険旅行のリスク
学生に多い、無保険旅行のリスクは以下の2つです。
- 突然のケガや病気のリスク
- 当然損害賠償金を請求されるリスク
それでは、それぞれ詳しく解説していきます。
海外旅行へ行く前に、しっかりとリスクを把握してから行くようにしましょうね!
突然の病気やケガで高額な治療費を請求されるリスク
まず、突然の病気やケガで高額な治療費を請求されるリスクがあります。
海外の治療費は、日本よりも圧倒的に高いです。
その中でも、ニューヨークは世界一医療費が高い都市といわれています。
もし、腕の骨折で入院して手術したとすると、1日150万円かかります。
入院が1週間続いたとすると1千万円に及びます。
「 クレジットカードに付帯されている保険があるから大丈夫 」と思われるかもしれませんが、クレジットカードに付帯されている海外旅行保険の一般的な補償金額は300万円なので、残りの700万円は自己負担になります。
そう思うと、ゾッとしませんか?
700万円払える学生はなかなかいないと思います。
また、チェコやポーランド、リトアニア、ハンガリーなど国によっては海外旅行保険に入っていないと診療してくれなかったり、入国自体を拒否されたりします。
現地でのトラブルで高額な損害賠償金を支払えないリスク
次に、現地でのトラブルで高額な損害賠償金を請求されるリスクがあります。
例えば、他人にケガをさせてしまった、他人のものを壊してしまったなどの場合です。
実際にあったケースですが、ホテルの浴槽からお湯があふれ、部屋の床が水浸しになってしまった時、ホテル側から30万円の損害賠償を求められたケースがありました。
こういった不慮のトラブルで高額な金銭を要求されるリスクがあります。
2いざという時に安心!学生旅行でつけておきたい海外旅行保険とは
いざという時に安心な海外旅行保険。
ここでは、海外旅行保険がどういうものなのかをみていきましょう。
海外旅行保険の補償内容
海外旅行保険の補償内容には、以下の4つがあります。
- 疾病・治療保険
- 損害賠償金保険
- 携行品損害保険
- 救護者費用保険
それぞれ詳しく解説していきます。
保証内容を理解していただき、いざというときに困らないようにしていただければ幸いです。
ケガや病気の際の医療費補償「疾病・治療保険」
ケガや病気が理由で医師の治療を受けた場合、その時にかかる費用を補償してくれるもの。
現地トラブルの際の損害賠償金の補償「損害賠償金保険」
他人にケガをさせたり、他人のものを壊してしまったりした場合、その時にかかる費用を補償してくれるもの。
旅行に持って行く物への補償「携行品損害保険」
海外旅行中、自分の所有物が盗難・火災・破損などによって損害を受けた場合、その時にかかる費用を補償してくれるもの。
捜索活動などの救護費への備え「救援者費用補償」
海外旅行中に死亡したり、行方不明になったりした時にかかる救援者の捜索活動費や旅費、遺体処理費用などを補償してくれるもの。
学生旅行にあると便利な旅行保険の付帯サービス
海外旅行保険では費用が補償されるだけでなく、サポートサービスも受けられます。
旅先での「困った」に365日対応!24時間日本語サポートサービス
海外旅行保険会社は、世界各地に日本語サポートサービスセンターを設置し、365日24時間いつでも無料で電話相談を受け付けています。
パスポートやクレジットカードを紛失してしまった時などの対処方法や手続きについて教えてくれます。
また、必要なときは宿泊施設や公共交通機関、医療機関の手配までも行なってくれます。
パスポートを紛失したときの対処法については以下の記事も参考にご覧ください。
現地で医療費の負担なし!キャッシュレス治療サービス
キャッシュレス治療サービスとは、海外旅行保険会社が病院に直接治療費を支払ってくれるシステムです。
自分は治療費を支払わなくていいので、実質無料で治療が受けられるということになります。
3学生が海外旅行保険を選ぶ時はここに注目!!
海外旅行保険ならなんでもいいというわけではありません。
いくつか注意点があるので、みていきましょう。
補償の中で一番よく使う「疾病・傷害治療費用補償」は要チェック
ジェイアイ傷害火災保険の2017年度調査によると、実際に使われた補償の中の65.8%は「疾病・傷害治療費用補償」でした。
つまり、「 疾病・傷害治療費用補償 」が充実している海外旅行保険を選んだ方がいいということです!
「 最大補償額2,000万円 」などとうたった海外旅行保険もありますが、そのほとんどがあまり使用しない「 傷害死亡補償 」などであるため、注意が必要です。
持病持ちの学生が海外旅行保険に入るときは注意
持病持ちの学生が海外旅行保険に入るときは、以下の項目に注意しましょう。
- 加入が可能かどうか
店頭窓口での申し込みに限定している場合があります。
- 補償の可否
持病によって引き起こされる症状は補償の対象外となりやすいです。
旅行中に歯科治療が必要になったときの注意点
旅行中に歯科治療が必要になったときの注意点は、応急処置が対象であって虫歯や美容歯科は補償の対象外となることです。
例えば、転倒して歯を折ったという場合は保険がおりますが、生活習慣が原因の虫歯による痛みなどは保険がおりません。
4学生が海外旅行保険に加入する方法
学生が海外旅行保険に加入する方法は大きく分けて4つあります。
それぞれメリットやデメリットがあるので、特徴を把握していきましょう。
インターネットから申し込むのが一番簡単
わざわざお店に出向かなくていいので、インターネットから申し込むのが一番簡単です。
保険料も比較的安いですし、割引になるインターネット特典がついている場合もあるので、お得ですよ。
デメリットとしては、海外旅行保険についての詳しい説明が聞けないところです。
海外旅行保険取扱店店舗で申し込む
海外旅行保険取り扱い店舗に行って、申し込む方法もあります。
旅行の申し込みと同時に行なえるので便利です。
また、保険のことについて店舗スタッフから直接詳しく聞けるので、納得のいくプランをみつけやすいですよ。
デメリットとしては、他の方法と比較して保険料が高くなることです。
空港で旅行日当日に申し込む
空港で旅行日当日に申し込むこともできます。
空港での契約はその場で契約が完結するのでとても便利です。
その代わり、自宅から空港までの移動中は保険が効かないので注意が必要です。
クレジットカード付帯の海外旅行保険なら簡単に加入可能
クレジットカードに付帯している海外旅行保険なら簡単に加入が可能です。
なぜなら、クレジットカードを持っているだけ、旅行費の一部に使うだけで海外旅行保険に加入したことになるからです。
クレジットカード付帯の海外旅行保険については、次の項で詳しく解説していきます。
5海外旅行保険付きクレジットカードの選び方
ここでは、海外旅行保険付きクレジットカードの選び方をご紹介していきます。
いくつかポイントがあるので、おさえておきましょう。
また、こちらの記事も参考にご覧ください。
「自動付帯」と「利用付帯」に注目しよう
まず、「 自動付帯 」と「 利用付帯 」に注目しましょう。
海外旅行保険のクレジットカード「自動付帯」とは
自動付帯とは、クレジットカードを持っていれば自動的に海外旅行保険が適用されることをいいます。
自動付帯になっているクレジットカードは、
- JCBゴールドカード
- 三井住友ゴールドカード
- 学生専用ライフカード
- アメックスカード
- エポスカード
などです。
海外旅行保険のクレジットカード「利用付帯」とは
利用付帯とは、旅行費の一部を所持しているクレジットカードで決済すれば適用されるという条件付きの海外旅行保険です。
普通のJCBカードや三井住友カード、楽天カードなどが利用付帯に該当します。
クレジットカードの海外旅行保険は合算が可能
クレジットカードの海外旅行保険は複数枚での補償額の合算が可能です。
例えば・・・
補償内容 | エポスカード | 楽天プレミアムカード | 合算後 |
---|---|---|---|
傷害死亡・後遺障害費用 | 500万円 | 500万円 | 500万円 |
傷害治療費用 | 200万円 | 300万円 | 500万円 |
疾病治療費用 | 270万円 | 300万円 | 570万円 |
救援者費用 | 100万円 | 200万円 | 300万円 |
上記のようにクレジトカードの海外旅行保険は合算ができ、無制限に補償を手厚くすることができます。
ただし、「 傷害死亡・後遺障害費用 」だけは最高値が採用されるので、合算されませんので注意してください。
6海外旅行保険が充実しているおすすめのクレジットカード3選
それでは、海外旅行保険が充実しているおすすめのクレジットカードを3つご紹介していきます。
ぜひ比較しながら見ていってください。
学生の特権!学生専用ライフカード
まずは、学生専用ライフカードです。
学生専用ライフカードは学生しか申し込めず、年会費は無料です。
海外旅行保険が自動付帯されているので、海外旅行でも安心ですよ!
以下の表が学生専用ライフカードの海外旅行保険内容になります。
補償内容 | 最高保険金額 |
---|---|
傷害死亡・後遺障害費用 | 2,000万円 |
傷害治療費用 | 200万円 |
疾病治療費用 | 200万円 |
救援者費用 | 200万円 |
海外利用で5%キャッシュバック特典も魅力的
さらに、学生専用ライフカードには「 海外ショッピング利用キャッシュバック 」というサービスも付いています。
これは、学生専用ライフカードを使って海外でショッピングした金額の5%が、自分の銀行口座にキャッシュバックされるというものです。
頻繁に海外へ行く学生には嬉しい特典ですね。
充実した海外旅行保険で有名!エポスカード
次に、エポスカードです。
エポスカードは年会費無料で、充実した海外旅行保険が自動付帯されています。
以下の表がエポスカードの海外旅行保険内容になります。
【作成していただきたい表】
保険の種類 | 補償金額 |
---|---|
損害死亡・後遺障害 | 最高500万円 |
損害治療費用 | 200万円 |
疾病治療費用 | 270万円 |
賠償責任 | 2,000万円 |
救護者用 | 100万円 |
携行品損害(免責3,000円) | 20万円 |
空港ラウンジサービスも使い放題!楽天プレミアムカード
最後に、楽天プレミアムカードです。
楽天プレミアムカードは楽天カードの上位カードで、年会費が11,000円(税込み)必要になります。
以下の表が楽天プレミアムカードの海外旅行保険内容になります。
保証内容 | 自動付帯保証金額 | 利用付帯保証金額 |
---|---|---|
損害死亡・後遺障害 | 4,000万円 | 1,000万円 |
損害治療 | 300万円 | - |
疾病治療 | 300万円 | - |
損害賠償 | 3,000万円 | - |
携行品損害 | 50万円(免責3千円、一点につき10万円上限) | - |
救護車費用 | 200万円 | - |
旅行好きの学生なら「プライオリティパス付帯」の楽天プレミアムカードが最強
楽天プレミアムカードには2年間有効の「 プライオリティ・パス 」がついていますが、この「 プライオリティ・パス 」を持っていると、世界120の国と400以上の地域、合わせて1,300カ所の空港ラウンジが無料で使用できるのです!
空港ラウンジでは、飛行機を待っている間美味しいお食事をいただけたりドリンクを飲んだりしながらゆっくりと登場時間まですごすことができますよ!
早く空港に行きたくなってしまうので、飛行機に乗り遅れてしまう心配がなくなります!
アルバイトの身分で申し込めば、学生でも審査を受けられる!
本来学生の方は楽天プレミアムカードを申し込むことができません。
しかし、アルバイトをしている学生の方の場合楽天プレミアムカードの審査に通過できる可能性があります。
実際、僕は20歳の誕生日を迎えたその日に楽天プレミアムカードを申し込み審査に通過することができました。
楽天プレミアムカードは学生の申し込みが不可なため、アルバイト先を勤務先に入力し審査に申し込んだところ無事通過したのです。
僕の場合ですが、18歳の時から楽天カードの利用実績を積み上げてきたのがプラスに働いたのだと思っています。
学生で楽天プレミアムカードが欲しい場合、まずは楽天カードで利用実績を積み上げていくことをおすすめします。
7保険に加入して安全な海外旅行を楽しもう!
無保険で海外旅行に行くリスクや注意点、海外旅行保険の申し込み方法、選び方、おすすめのクレジットカードまで、幅広くお伝えしていきましたが、いかがだったでしょうか?
最近は新型コロナウイルスの影響もあり、海外旅行での危険性は高まっています。
何があるかわからない海外旅行。
だからこそ、海外旅行保険にきちんと加入して、安全な海外旅行を楽しみましょう!