レンタカーでのドライブ旅行は楽しいものですが、慣れない車、見知らぬ土地での運転がつきもの。
「 もしレンタカーをぶつけたらどうしよう 」なんて不安になる方も多いと思います。
また、この記事を読んでくださっている方の中には、いま実際にレンタカーで事故を起こしてしまったという方もいるかもしれません。
そこで今回はレンタカーをぶつけた時の対処法をお伝えしていきます。
レンタカーでのドライブが不安な方はこの記事を読み、もしもの時にそなえましょう。
そして、実際に事故を起こしてしまった方は、この記事を読んで冷静に対処していきましょう。
1レンタカーをぶつけた!傷つけてしまった時の対処法
もしレンタカーをどこかにぶつけたもしくは少し擦った場合は、どうすればいいのでしょうか?
事故はいつでも突然にやってきますが、できるだけ冷静に対処していきましょう。
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- ケガ人がいないかの確認(いた場合は救護または救急車を呼ぶ)
- 警察への連絡
- レンタカー会社への連絡
警察へ連絡しよう
負傷者の安全が確保できたら、まずは警察へ連絡しましょう!
警察への連絡は最優先事項です。
これは、レンタカーでの自損事故、対人・対物事故どれにでも当てはまります。
交通事故証明書がないと保険対象外になる場合も
警察による「 交通事故証明書 」がないと、レンタカーの店舗で契約した保険が適用されなくなります。
したがって、警察に連絡しなかった場合、事故によるレンタカーの修理代金や損害賠償が全て自己負担になってしまうのです。
たとえどんな小さな傷・事故でも警察への連絡を忘れずに
「 少し擦ったくらいだからまぁいいか、許容範囲だろう 」
こういった気持ちも理解できますが、たとえどんな小さな傷・事故でも警察への連絡は忘れずに行いましょう。
小さな傷でも保険の対象になります。
自損事故では免許の点数は引かれませんし、手続きも15分くらいで終わるので意外と簡単ですよ。
レンタカー会社へぶつけてしまった事実を正直に報告
警察への連絡が終わった後は、レンタカー会社への連絡も忘れずに行いましょう!
レンタカー会社に連絡すれば、返却時にかかるおよその金額などを算出してくれたり、事故の手続きをうまく案内してくれたりします。
保険の加入状況に応じて請求額が決定
レンタカー会社からの請求額は、保険の加入状況と事故の大きさによって変わってきます。
1つの例をあげると、
例:バンパーに小さな傷をつくってしまった場合の修理費用
保険に入っていなかった場合:2万~5万円ほどが相場
免責補償制度に入っていた場合:無料が相場
となります。
車のパーツ、傷の大きさなどにより変わってくるので一概には言えませんが、保険に入っていなかった場合は高額な修理費用を請求される可能性があります。
2レンタカーをぶつけた際に頼りになる保険
ここではレンタカーをぶつけた際に頼りになる保険をご紹介していきましょう。
レンタカーの保険は、
- 基本補償
- 免責補償制度
- NOC補償
の大きく3つに分かれます。
レンタカーを借りる際にディフォルトでついている「基本補償」
基本補償とは、レンタカーの利用料金に含まれている補償のことです。
ですので、追加の申し込みや料金は必要ありません。
「対人補償」か「対物補償」か確認しよう
基本補償に「 対人補償 」と「 対物補償 」がついていることを確認しましょう。
相手にケガをさせてしまったときの「 対人補償 」
対人補償とは、事故の相手にケガをさせてしまったときに出る補償で、無制限補償のものが多いです。
モノを壊してしまったときの「 対物補償 」
対物補償とは、ガードレールや相手の車を傷つけてしまったときに出る補償で、補償金額はレンタカー会社によって異なります。
オリックスレンタカーや日本レンタカー、トヨタレンタカーなど大手の会社だと、3,000万円~無制限が上限のところが多いです。
また、対物補償には免責額という自己負担額(5万円)が定められており、残りの金額をレンタカー会社が払ってくれます。
レンタカーをぶつけてしまったときの修理費用の保証「車両補償」にも注目
「 車両補償 」とは、レンタカーをぶつけたときの修理費用のことです。
補償金額はレンタカー会社によって変わってきます。
車両補償にも対物補償と同様、免責額という自己負担額(5万円)が定められており、事故を起こしてレンタカーを壊してしまった際は支払わなければなりません。
追加料金で保証を手厚く「免責補償制度」
「 免責補償制度 」とは、基本補償でまかないきれなかった自己負担額(およそ10万円)を補償してくれるものです。
大きな事故でも自己負担額が免除または減額されるので、基本補償よりも手厚いフォローと言えるでしょう。
免責補償への加入は1日だいたい540~2,160円(税込み)のところが多いです。
ただし、運転免許取得後1年未満であったり、21歳未満であったりするとこの免責補償制度をつけてもらえないレンタカー会社もあります。
この条件については以下の記事で詳しくまとめているので、参考にしてみてください。
休業補償に備える「NOC補償」
NOCは、ノンオペレーションチャージと言います。
大きな事故を起こした時にレンタカー会社はその車を貸し出しできなくなります。
その分の損害をドライバーが払わなければならない(約2~5万円)のですが、NOCに加入しているとその休業補償も支払わなくて済むようになります。
NOCは1日500~1,100円(税込み)で加入できることが多いので、加入しておくことをおすすめします。
3レンタカーをぶつけてしまった際の「傷」はばれる?ばれない?
もしレンタカーをぶつけたら、あなたは「 隠す 」「 隠さない 」のどちらを選択しますか?
少し擦った程度ならばれないだろうと思うかもしれませんし、自分で修理して返却するかもしれません。
返却時にスタッフが傷に気づかなかったときは隠し通しても大丈夫?
しかし、例え小さな傷や凹みであっても隠し通すことはできません。
なぜなら、出発前と返却後にレンタカーの店舗スタッフがしっかりチェックするからです。
店舗スタッフはチェックになれているので、小さな傷や凹みでも見逃しはしません。
気づかなかったでは済まされませんよ。
返却のタイミングで正直に傷をつけてしまったことを報告しましょう。
傷を隠すのはダメ、ぜったい
自分で修理をして傷を隠すのももってのほかで、絶対にやってはいけない行為です。
隠すのに失敗すると余計に修理費用が高くなる
コンバウンドなどで小さな傷を自分で修理しても、ばれない可能性よりばれる可能性の方が高いです。
また、小さな傷を隠すのに失敗すると、「 自分で修理した費用 」+「 レンタカー会社からの請求 」の2つの損失が出ます。
4レンタカーにぶつけられた時の対処法
レンタカーをぶつけてしまった時の対処法はよくわかりました。
では反対に、レンタカーにぶつけられた時の対処法はどうすればよいのでしょうか?
警察に被害届を提出しよう
レンタカーにぶつけられた時も、レンタカーをぶつけてしまった時も、どちらも基本的な対処法は同じでまずは警察に連絡しましょう!
今度は「 交通事故証明書 」ではなく「 被害届 」という書類を警察が発行してくれます。
被害届は保険の請求などに必要なので、大切に持っておきましょう。
レンタカー会社への連絡を忘れずに
レンタカー会社への連絡も忘れずに行いましょう。
後日連絡ではなく、事故があった時にきちんと連絡を入れるようにします。
場合によってはその後の手続きの案内をしてくれたり、保険や費用について詳しく教えてくれます。
5レンタカーの事故は正直に報告する姿勢が大切
レンタカーをぶつけた時の対処法をご紹介していきましたが、いかがだったでしょうか?
基本的には「 正直に報告する 」という姿勢が大切です。
事故を起こしてしまったものはしょうがありません。
冷静に考えて、落ち着いた行動で対処していきましょう。
また、レンタカーについては以下の記事にもまとめているので、こちらも参考にご覧ください。